森のプログラムの舞台は、美しい境内の国指定史跡「浄智寺」。
自分が心地よく生きられる場所・人・ものごとは何だろう。自分もまだ知らない「わたし」をのぞく3日間の旅の一部を覗いてみましょう。
<森のプログラム2日目>
タヌキ以上に、竹が化ける?
ナビゲーターは浄智寺の庭師である松中徹さん。
身近なようで、実は不思議な存在である「竹」について、とことん向き合いました。竹は木なのか?草なのか? 竹の花は120年に一度咲くことを知ってますか?
子どもたちはそれを知って驚きました。自分が生きているうちに、一度だけ見れるかもしれない?!竹と似た特徴を持つ、東京スカイツリー・うまい棒などと比べながら、「竹」の構造も深掘りしました。
その後は、みんなで庭の竹林を散策に出発!
垣根や椅子など、建物や庭を構成するパーツはどこにあるのか!?それぞれのものに化けてる竹を探しました。自然に生えている植物をうまく利用したお寺の建築と庭づくりから、自然と共生できる住環境を考えました。
ナビゲーターの松中さんの話に耳を傾けて写真を撮ったり、タブレットを使って調べたり、中には実際に竹の断面を噛んだりしてみずみずしい竹の味を試す子どもも。各々の学び方で探究しました。
映画祭の竹楽器を作ろう!
ナビゲーターは引き続き、庭師の親方の松中徹さん。
ミッションは「映画祭を盛りあげる楽器を作ろう!」
何種類もの竹をはじめ、音を鳴らしたりデコレーションするためのアイテムや道具がずらり用意されています。しかし手順や完成品の形は示されず、どんな楽器を作るかは自分次第。
親方からは、次のミッションが与えられました。
- たたく、弾く、吹くのいずれかで音が出る
- 異なる3つ以上の音が出る
- 楽器に見えるデザインにする
- 音の仕組みを説明できる
環境に慣れてきたせいか、親方や庭師の皆さんと子どもたちが混じり合って創作する姿がみられました。音のなる仕組みを考え、道具を組み合わせて各々が楽器をデザインし、笛、木琴、豆の音がするマラカスなどが次々と子どもたちの手から誕生していきます。試作をしながら、自分の音を鳴らすなど、エンジン全開で「個才」を発揮し始める子どもたち。各々がどんな自分らしい音を奏でるのか、自分の音色を見つけ始めたようです。