浄智寺の庭を作った「石」の存在


プログラム2日目の最初は、浄智寺の住職である朝比奈惠温さんがナビゲーターを務めました。朝比奈さんは、浄智寺の庭園が自然の石と人の技術によって美しく調和していることを紹介し、その魅力や歴史について語ってくださいました。


1281年に建立された浄智寺の庭園は、自然の美しさと職人の手技が織りなす落ち着いた空間です。苔むした石や木々、さまざまな植物が、長い年月の中で一体となって独特の雰囲気を作り出しており、初日に参加した子供たちはその神秘的な景色に興味を引かれていました。惠温さんは、鎌倉の石は特に柔らかく加工しやすいことから、古くから寺院の建設や庭の造形、さらには生活道具にまで広く利用されてきたと説明。何百年も続く歴史を感じられるこの石の特性や加工の技術に、子供たちは新鮮な驚きを感じている様子でした。


このようにして、浄智寺の庭園での五感で感じる学びの場の経験を、普段の歴史学習とをつなげる貴重な機会となりました。