海のプログラムでどんな刺激を受けていきながら自分らしい学びを探していったのか、3日間にわたって繰り広げられた海のプログラムの一部を覗いてみましょう。
<海のプログラム1日目、コマ4>
いざ、海の世界へ!知られざる海藻たちの正体
ナビゲーターはSea Vegetableの皆さん
- 新井章吾さん
- 石坂秀威さん
- 友廣裕一さん
Sea Vegetable:https://seaveges.com/
海の中に広がる美しい海藻たちの共演。それはまるで地球上の草原で生えている植物たちの世界とは異なる世界です。名前がついているだけの海藻でも1500種類以上あり、それぞれが異なる姿や味を持っている。そんな魅力に魅せられて世界中の海の中を見て海藻を研究し続けている新井章吾さん。そして、新井さんも所属するSea Vegetableは、海藻の陸上養殖に取り組むベンチャー企業。その仲間には海藻の研究者の他、シェフや商品開発チーム、営業チーム、養殖チームなど様々な人たちがいます。
新井さんからは海藻の知らせざる生態として、キノコのように胞子で増えていく海藻の生殖の仕組みや、色の秘密、そして魚同様に形を様々に変化させながら海の中でたくましく進化してきた様を紹介してもらいました。
レクチャーを受けて海藻の形や色、特性を学んだ後、実際に自分たちでも海藻を徹底解剖するため、子どもたちも食べたことのない海藻を試食し、どんな味、食感か、比べて分析してみることに・・・
分析を終えて次なる挑戦は、Sea Vegetableの石坂シェフから「究極の海藻サラダを作れ!」という挑戦状を受けることに。石坂シェフが作っているのは、海藻とは思えない美しくて食べたことのない組み合わせの料理たち。
そんなシェフからは次のミッションが与えられました。
- 食感の違う2種類以上の海藻を組み合わせる
- 海藻の美しさを引き立てるデザインを考える
- 選んだ海藻に合う野菜とドレッシングの組合せを考える
- 特ちょうを表すサラダの名前をつける
海藻の試食の分析結果を踏まえながら、海藻の特徴や自分が表現したい世界観を込めて、それぞれに試行錯誤して作った末に出来上がったULTLAチルドレンたちのサラダは一つとして同じものがなく、自分らしいクリエイションが展開されました。
最後に、Sea Vegetable代表の友廣さんからは海水の温度が上昇して、海の生態系に危機的なことが起こっていること現場を教えてもらい、身近な鎌倉の海の中で起こっている海藻たちの危機の問題にも興味を向けていく時間となりました。