ULTLAは、Uniqueness Liberation Through Learning optimization and Assessment(学びの最適化とアセスメントを通じた個性の解放)の意味です。子どもたちの個性が解放されていくことを目指しているULTLAにとって、自分の学びのクセを知った上で、自分に合った学習環境(方法や内容など)を見つけていくことはとても大切です。ULTLAではプログラムの根底に「自分学」というものを置いて、子どもたちがさまざまに変化する自分自身を見つけていく応援しています。


子どもだけでなく大人だって、自分を知る機会は実は少ないです。自分の特徴を色んな角度から写す鏡があれば、自分のことをもう少し理解できそうなものですが、そんな魔法の鏡は残念ながら存在しません。ですが、自分を見つめる目を養って、自分が生き生きと生きられる場所、人、ものごとが何かを探すことがためせたら、少しは自分の姿を捉えることができるかもしれません。


そこで、ULTLAでは簡単なアンケートで答えらえるアセスメントを受けてもらって、一人一人が自分の考え方や行動のくせを見つめやすく、自分自身のリサーチができるように「自分学」の視点を学んでいきます。ULTLAで行われている「自分学」の様子を少し覗いてみましょう。


君もULTLA ー自分学入門/自分学ー

ナビゲーターは株式会社SPACEの福本理恵さん

SPACE:https://space-inc.jp/

※鎌倉市教育委員会とともにSPACEはULTLAの開発・運営に携わっています。


「自分学」は100人いれば100通りの学び方があることを前提にして、自分がもっている「できる」と「苦手」をまずは見つめていくことからスタートします。


様々なキャラクターが特性に合わせたアイテムを使って能力を使っていくように自分の「強み」や「特性」を知ることが自分学の基本です。


「できる」ことと「苦手」の組み合わせで様々な学び方があることを具体的に紹介することで、子どもたちが自分のイメージを膨らませやすく導入していきます。


ULTLAのプログラムを受けるにあたり、事前に簡単なアセスメントに答えます。これによって、自分の感じ方や学び方にどんな特徴があるのか、一人一人の特性や持っている力(個才)について考えやすくする視点を持ちやすくするためです。


アセスメントでは次のような視点で学び方のクセを捉えていきます。

  • 興味のある領域:Multi Intelligenceという考えによって分けられる8つの興味関心領域
  • 認知特性:情報の受け取り方や伝え方のクセ
  • 考え方のスタイル:ものごとを行ったり、考えたりするときの思考のクセ


興味関心の領域も満遍なく様々な領域に興味がある子もいれば、一つのことを深く追求したい子もいます。また興味がコロコロ変わってしまう子もいれば、何十年と興味が変わらずに追い続けるような研究者のようなタイプの人もいます。それ自体がその人の特性で合って、その特性に合わせて自分らしく学べていける環境を整えていくことが何より大事です。


ULTLAでは「自分学」を通して、普段は気にしていなかった自分の認知特性や興味を持つ領域とその移り変わりなどに意識を向けていくことによって、様々な学びの刺激を自分に合っているかどうか評価し、選択していく力をつけていくチャレンジの場に活用してほしいと思っています。色んな生き方をしている大人の人たちにナビゲーターに入ってもらいながら、異なる領域の興味を刺激するようなプログラムを用意して、子どもたちが自分に何が合うのかを試し続けてもらえる場を提供していきます。