海とわたしを結ぶ由比ガ浜のエネルギー
海のプログラム2日目。
由比ガ浜中学校での最後のワークは、「マクラメ」のワークショップでした。
実はこのワークショップは、由比ガ浜という土地と深い関わりがあります。地名の「由比」には、かつてこの地に“結い(ゆい)”という漁業労働組織が存在していたことに由来していると言われています(※諸説あり)。“結い(ゆい)”には「相互に助け合う」という意味が込められており、人々は協力し合いながら暮らしてきました。
マクラメは、糸や紐を「結ぶ」ことで模様や形を生み出す手仕事です。この「結ぶ」という行為は、かつての“結い”の精神と重なり、地域の歴史や文化と響き合っています。
ワークショップでは、まず「どんなデザインにしようかな」と色鉛筆を手に取り、思い思いのアイデアを描き出すことから始まりました。
さらに今回は、漁師のダビデさん(市川淳弥さん)からいただいた漁業用のロープも活用。子どもたちはカラフルで個性豊かなマクラメを制作しました。
驚かされたのは、その飲み込みの早さです。講師の相良恵美さんや学生ボランティアのサポートを受けながら、子どもたちは次々と紐を編み上げ、あっという間に作品を完成させていきました。
マクラメを通じて、“結ぶ”ことの楽しさと地域の歴史に息づく結いの心を、子どもたちは体いっぱいに感じ取っていました。