直線、波線、あなたは何線?
2023年10月9日
3年目を迎えた、かまくらULTLAプログラム。
このプログラムは、一人ひとりが個性や特性に応じて自分らしく学んでいく方法を見つけていくことを目的に鎌倉市教育委員会とSPACEが共同で開催している3日間の探究プログラムです。対象は、学校に通うのがつらいと感じている鎌倉市の児童生徒たち。
プログラムは鎌倉の森、お寺、海など地域特性を活かした内容となり、子ども達はユニークな生き方をしている方の生き様に触れたり、マニアックに探究したり、カラフルに揺れ動く心を見つめ、なりたい自分に変身していきます。
ULTLAは、Uniqueness Liberation Through Learning optimization and Assessment(学びの最適化と評価による個性の解放)を意味し、地元のプロフェッショナルの方をナビゲーター(講師)としてお招きするなど、地域の方と一体となって作り上げることで、地域と子どもをつなげる場にもなっています。
鎌倉市が2025年度に開校を予定している不登校特例校では、探究学習プログラム「かまくらULTLAプログラム」の要素を採り入れた新教科を導入することが検討されてるなどULTLAでの学びは、広がりを見せています。
それでは、今年のかまくらULTLAプログラムの様子をご紹介します。
今年の森プログラムのテーマは「ゆらぎとひびき」。何がゆらいで、何がひびくのでしょうか?
海プログラムから1ヶ月、今度は舞台を北鎌倉の浄智寺に移し、森プログラムが始まります。お庭の草花は風に揺れ、ゆったりとした空気が包む場所で、一体どんな新しい自分と出会えるのでしょう。
森プログラムの最初のナビゲーターは書道家/絵描きの華照(はなてる)さん。
直線、波線、あなたは何線?
一本の線は線でも、筆の持つ位置や力の入れ具合の違いだけで様子は異なります。
「遊」という字を書写したあと、今度は「遊」の象形文字を描きました。「遊」の語源は旅をすることだったのだとか。
「遊」、「旅」、、一人ひとりの頭の中にはどんな情景が広がっているのでしょうか。雨宿りをしたり、降り注ぐ太陽光を望んだり、それぞれの旅のワンシーンがカラフルに描かれました。